Gマークのメリット・デメリット

 

1. Gマークのメリット

 

 ①インセンティブが付与されること

 ②荷主様に選ばれる運送事業者になれること

 ③ドライバーから選ばれる運送事業者なれること

 

 ①インセンティブ付与

 ❝国土交通省❞

国 土 交 通 省

違反点数の消去

通常、3年間となっている違反点数の付与期間について、違反点数付与後2年間違反点数の付与がない場合、当該違反点数が消去されます。

IT点呼の導入

対面点呼に代えて国土交通大臣が定める設置型又は携帯型のカメラを有する機器による営業所間等での点呼が可能となります。

点呼の優遇

2地点間を定時で運行する形態の場合の他営業所における点呼、同一敷地内に所在するグループ企業間における点呼が承認されます。

補助条件の緩和

CNGトラック等に対する補助について、新車導入に係る最低台数要件が1台に緩和(原則3台)されます。

安全性優良事業所表彰

安全性優良事業所の認定を、連続して10年以上取得しているなど、さらに一定の高いレベルにある事業所が表彰されます。

基準緩和自動車の有効期間の延長

基準緩和自動車が適切に運行されている場合、緩和の継続認定において、有効期間が無期限に延長(通常4年間)されます。

特殊車両通行許可の有効期間の延長

特殊車両の通行許可について、一定の要件を満たす優良事業所車両の場合、許可の有効期間が最長4年間まで延長(通常最長2年間)されます。

 

 

 ❝全日本トラック協会❞

全日本トラック協会

ドライバー等安全教育訓練促進助成制度

特別研修への受講料助成金の増額

(通常7割→全額)

安全装置等導入促進助成事業

IT機器を活用した遠隔地で行う点呼に使用する携帯型アルコール検知器への1台につき2分の1(上限2万円)の助成。

経営診断受診促進助成事業

経営診断助成金の増額(通常8万円→10万円)

経営改善相談助成金の増額(通常2万円→3万円)

自動点呼機器導入促進事業

導入台数上限の緩和(通常1事業者1台→2台)

助成額上限の増額

(通常1台当たり上限10万円→2台分で上限20万円)

 

 ※都道府県トラック協会の会員事業者に対する助成事業について、予算の範囲内で以下の優遇措置が受けられます。

 ❝損害保険会社❞

 損害保険会社及び交通共済の一部では、運送保険等において独自の保険料割引を適用しています。

 荷主様に選ばれる運送事業者になれること

  「安全性優良事業所(Gマーク事業所」は、全日本トラック協会HPにおいて、《事業所》・《住所》・《電話番号》を公表します。

  トラックには、Gマークステッカーを貼ることができますので、優良な事業者であることが一目瞭然です。

 

  厳しい基準をクリアしている、安全性を確保しているということですから、数多の運送業者の中から、企業の健全性や運行にあたっ 

  て安全性などのアピールが役立ちます。当然に荷主企業及び配達先に選ばれる、社会的に選ばれる運送事業者であるということで

  す。

 ドライバーから選ばれる運送事業者なれること

 

 ドライバーが就職先に選ぶ基準とするのは次の会社です。

 ・ドライバーの安全に力をいれて守ってくれる会社。

 ・ドライバーを大切に扱ってくれる会社

 

 自社のHPに「Gマーク認証事業所」であることを公表することで、ドライバー募集に苦慮することが少なくなります。

 

 ドライバーは、「Gマーク認証事業所」の会社で働くことができるという誇りから、ドライバーとしてのプロ意識が高まるという相乗効

 果もあるようです。

2. Gマークのデメリット

 

 ・厳しい条件が存在し、取得するための取組は多岐にわたり、書類が必用となること。

 ・更新制度であること

 ・申請費用は不要であるが、行政書士へ依頼する場合には費用を要すること。

 ・自社で取得する場合は担当者の負担が大きいこと。