緑ナンバーのメリットとは

 トラックは物流の要として一般道路上でもたくさん走っており、「緑ナンバー」と「白ナンバー」のトラックを見かけます。

 緑ナンバーは、事業用のトラックであることを示しており、別名「営業ナンバー」と言われ、白ナンバーは自家用のトラックです

 

 車両を使用して貨物を運送し、対価として金銭を受領する事業者には緑ナンバーの装着義務があります。

 緑ナンバーと白ナンバーでは、「運搬物」や「税金」等での 相違点が見られます。

 

  ●「運搬物」の相違点

  自社(自分)の所有物を運搬する場合には、「白ナンバー」のトラックを使用することができます。

  他社(他人)から依頼を受けて荷物を輸送し、対価としての運賃を受領し、運賃が事業としての利益となる場合には「緑ナンバー」

  の装着が義務付けられます。

 

 ●「税金」等の相違点

  都道府県税の「自動車税」、国税の「自動車重量税」の課税価格にも相違があり「緑ナンバー」の方が低額となっております。

 

  自動車税

 

白ナンバー自動車税

緑ナンバー自動車税

差額

最大積載量2トン

11,500円

9,000円

2,000円

最大積載量4トン

20,500円

15,000円

5,500円

最大積載量8トン

40,500円

29,500円

11,000円

 

  車両重量税

 

 

白ナンバー自動車税

緑ナンバー自動車税

差額

最大積載量5トン

20,500円

13,000円

7,500円

最大積載量8トン

32,500円

20,800円

11,700円

最大積載量20トン

82,500円

52,500円

30,000円

 

 社会的信用の向上

 税以外の緑ナンバーのメリットとしては、社会的信用、イメージの向上があります。

 緑ナンバーは、国の厳しい許可要件、基準を満たした事業者のみが装着できるナンバーです。緑ナンバーすなわち合法企業の運送業

 という証明であるため、必然的に社会的信用が高くなります。

 

 従業員への安心の提供

 緑ナンバー取得するためには、社会保険への加入が必須となっています。よって福利厚生が万全であることの証明ですから、人材確保

 及び社員募集の面でも有利に働くことになります。また従業員の満足度向上にも繋がることになります。